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ではなぜ、日本の卵は生食できて、
外国の卵の生食は危ないと言われている
のでしょうか?


一つの要因は、勿論 「サルモネラ菌」 です。

身近な食品に危険な菌が潜んでいる可能性がある訳ですから、
神経質になって当たり前で、とても気になるところです。

発見者はドイツ人学者!約2200種類あるサルモネラ菌について詳しくはこちら。

鶏卵のサルモネラ菌汚染に関しては、以下の2種類があります。
オンエッグ汚染(外側の汚染) インエッグ汚染(内側の汚染)
・産卵時に卵の殻に菌が付着する
状態。

・殻に付着した菌が環境の湿度、
温度、冷蔵庫からの出し入れ時に
生じる凝結水、洗卵方法などにより、
卵内へ侵入する状態。

・殻に付着した菌が、卵を扱った手や、
食器類を通して感染する
状態。
・汚染鶏の卵巣中にサルモネラが
存在し、形成された卵黄に
サルモネラが付着したまま卵に
なった状態

・1万個に2~3個ある現象。

・生みたては発病するには至らない
菌数だが、保存温度・日数で増加する



ドイツ・英国をはじめアメリカを襲った

サルモネラSE菌
~世界各地で起こったサルモネラ菌事件とは?!


80年後半から90年代にドイツ、英国及びEU内で、鶏卵のサルモネラ菌による
死者が急増、ドイツも死者が200人にのぼり、世界的なニュースとなりました。
1988年には「英国内のほとんどの鶏卵はバクテリアに汚染されている」と
英国厚生副大臣が発言し、物議をかもしたそうです。
(狂牛病BSE・口蹄疫・・・何かと話題は英国から??)

1994年にアメリカでは、未殺菌の液卵を輸送したのと同じトレーラーを使い、
アイスクリームのプレミックスを、輸送したことが原因で、
アイスクリームにサルモネラ菌が繁殖。
大規模な食中毒事件が起こりました。
この世界最大の食中毒事件は、22万4000人の患者数をだしたそうです。

英国及び欧州内で起こったサルモネラ感染の被害は、
殻に付いたサルモネラ菌だけではなく、「inn egg」と呼ばれる
親鶏の体内から移行し、なんと卵内部がサルモネラ感染していた卵が
原因であった事が分かりました。

サルモネラ菌の中でも特に有害なサルモネラ・エンテリティディス(SE)菌
による内部感染の卵は、1万個に2~3個という極めて少ないもので、
内部で増える前に処理すれば、危険性は低いものですが、
割ってから時間の経過した食品内(デザート、自家製マヨネーズなど)
で繁殖し、被害者が続出しました。

内部感染「inn egg」についてもっと詳しくはこちら。

内部がSE菌感染した卵は、日本でも発見されています。

研究者により、日本でのこのSE菌の原因は、
輸入鶏による外国(特にイギリス)よりの持ち込みの可能性が高い、
という報告も出ました。

輸入鶏に対しての不安感が日本のテレビでも報道されてしまった為、
外国の卵=危ない  と言う図式がますますでき上がって来た訳です。

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日本人とサルモネラ菌
卵をはじめ、肉、魚、その他食品を多く、生食する日本人にとって、サルモネラ菌は非常に身近な問題です。

大腸菌O-157が大流行した1996年でさえ、発生件数、患者数においてのトップはサルモネラ菌に よるものでした。

2000年以降は、発生件数は若干減少しているものの、特に、生食卵及び卵加工食品の事例は上昇しており、未だ原因菌別の発生件数において、サルモネラ菌は常に上位に位置しているそうです。
平成17年、日本国のサルモネラ食中毒の発生件数は144件、約3700人の患者が発生しています。
そう言えば日本でも物議をかもし出した政治家の発言ありましたね
●菅 直人
1996年8月のO-157騒動の時に「大阪府内の業者が出荷したカイワレ大根が原因となった可能性は否定できない」と発表。その直後からカイワレ大根を買う消費者はほとんどいなくなり、結果倒産・破産するカイワレ農家が続出、自殺者まで出る事態となった。(そのほとんどが自営業者や零細企業である)そのため風評を考慮した結果、記者会見を開き、その場でカイワレのサラダを食べて、安全性のアピールをした。
液卵Flüssig-Ei
卵の中身だけ。
長持ちする牛乳H-Milchのように、低温殺菌された卵。
「全卵」「卵黄」「卵白」の3種類。

主に、パン屋、ケーキ屋をはじめマヨネーズやアイスクリームなど業務加工食品で使われています。
スイスの液卵

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