実は、日本で飼育される食用、卵用、食卵用ニワトリの94%はフランス、オランダ、ドイツ、アメリカから輸入される外国産なんだそうです。
純国産ニワトリの卵・・・は、和牛のように特別で、高額な商品となっているようです。
じゃ、なにが違うのかと、調べはじめたら、トンでもなく長い話になってしまったのです・・・
外国では、生活習慣の違い、宗教上の理由、火を通した調理が一般的である為、ときにはゲテモノ食と映る可能性もある・・・など、「生卵は食さない」とされ、卵の生食は日本の専売特許みたいな感じがします。
日本では生食をする機会は確かに多いです。
しかし「クルクルたまごかけご飯」や、「すき焼きには絶対、生たまご派」がない外国でも、考えてみれば、卵は「生食」されていました。
ババロアをはじめ、 カスタードクリーム、アイスクリーム、
ティラミスなどのデザート類、
マヨネーズ、ドレッシング、カルボナーラ、オランデーズソース、
タルタルステーキ、ベルギーのフィレアメリカン、
メレンゲ、卵リキュールなど。
そしてやっぱりありました、ビールに混ぜたり などなど・・・
加工されてしまって目に見えた形ではありませんが、熱処理をしていない生の卵は、ヨーロッパでは意外と使われてるのです。
*ドイツの工場生産のケーキ屋さんのカスタードは、粉末クリームや低温殺菌済みの液卵が使われているそうですが、少量生産や、BIOの商品を扱うパン屋さんやケーキ屋さんでは、普通の卵を使用しているようです。
ミュンヘン郊外に本店があるオーガニック農場と食品加工、BIO食品販売専門店「ヘルマンスドルフ」
ここのパン、ケーキ類は、液卵ではなく、契約農家から届くBIO卵が使用されています。
(ミュンヘン市内にも店舗有)
http://www.herrmannsdorfer.de/content.php |
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~ババロア~
その歴史が1385年にまでさかのぼります。
フランスから伝わったレシピを、Stephans3世が改良し、
その息子Bayern-Ingolstadt卿が完成するに至ったと言う、
実はバイエルン(ババリア)のデザートだったババロア。
ババロア、ドイツではBayerische CremeまたはCrème bavaroise と呼ばれています。
ババロアには、生のタマゴが使われています。
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Bayern-Ingolstadt卿
1392- 1447 |
アーモンドと蜂蜜のドイツケーキ
ビーネンシュティッヒも、ドイツ風バタークリーム
(カスタード+バター)がはさんであります。
20度の室温で、わずか6時間のうちにサルモネラ菌の
温床になってしまう可能性があるのです。
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●Bienenstich
蜂の一刺しと言う意味 |
鶏種、餌や鶏舎の状態が様々で、色々な卵があります。
が・・・鶏から生まれるのが鶏卵。
当たり前のようですが、これは世界中で変わらない事実です。
ご承知のように、昔の日本では生食用、加熱用などの区別はありませんでした。
「卵」は「卵」なのです。
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