ドイツの鶏卵
ドイツでは、年間およそ100億個の卵が生まれます。
それらの50パーセントが家庭で、20パーセントが産業、30パーセントがべーカリーなどで使用されます。
ドイツ及びEUでは、2004年1月1日から採卵鶏農家登録制度が開始されました。
EUでは2005年7月1日より、出荷される卵ひとつつひとつ(Güteklasse Aの36個以下の小売用パック)に
12桁の番号と記号の認識コードがスタンプされるようになりました。
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←うちにあった卵
2-DE-0935212
下には、養鶏業者の名前が入ってるようですが、
読めません・・・
(オーストリアの卵には、さらに賞味期限が入っています) |
記号はこんな風に読んでいきます。
2 |
DE |
09 |
3 |
521 |
2 |
Haltungsform
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Herkunftsland
|
Betriebsnummer
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Stallnummer
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平飼い |
ドイツ |
バイエルン州 |
Oberpfalz |
Wiesentの
Lehmhof |
鶏舎番号 |
Haltungsform(飼育状態)
その他の記号内訳
Herkunftsland(国記号)
DE = Deutschland ドイツ
AT = Österreich オーストリア
BE = Belgien ベルギー
DK = Dänemark デンマーク
ES = Spanien スペイン
FI = Finnland フィンランド
FR = Frankreich フランス
GR = Griechenland ギリシャ
IR = Irland アイルランド
IE = Italien イタリア
LU = Luxemburg ルクセンブル
NL = Niederlande オランダ
PT = Portugal ポルトガル
SE = Schweden スウェーデン
UK = Vereinigtes Königreich イギリス
HU = Ungarn ハンガリー |
Betriebsnummer (州番号-はじめの2桁)
01 = Schleswig Holstein
02 = Hamburg
03 = Niedersachsen
04 = Bremen
05 = Nordrhein-Westfalen
06 = Hessen
07 = Rheinland-Pfalz
08 = Baden-Württemberg
09 = Bayern
10 = Saarland
11 = Berlin
12 = Brandenburg
13 = Mecklenburg-Vorpommern
14 = Sachsen
15 = Sachsen-Anhalt
16 = Thüringen
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Betriebsnummer(地方番号-はじめの2桁+3桁目)
091 |
Oberbayern |
092 |
Niederbayern |
093 |
Oberpfalz |
094 |
Oberfranken |
095 |
Mittelfranken |
096 |
Unterfranken |
097 |
Schwaben |
Betriebsnummer(鶏舎番号-はじめの4桁+5桁+6桁目)
Stallnummer
鶏舎に割り当てられた番号。
我が家の卵が何処からきたか調べてみよう!
卵コードを入れると、卵の生産者が分かります。
*うちにあった卵(上にある写真の卵)を調べてみました。
Ort: Wiesent と、言う街の
Betrieb: Lehmhof 農場からのものでした。
養鶏所の写真や、ホームページのリンク、養鶏管理段団体の立ち入り検査の有無も書かれています。
卵のクラス
卵のケースには、卵のクラス分けが表示されています。
普段買うことができる卵のクラスは、Güteklasse A + Frisch もしくは、
Güteklasse A + Frisch EXTRAで、
Bは、業務用液卵や工業用に加工利用され、Cは化粧品などに加工されます。
"Güteklasse A + Frisch"
●殻が正常、無傷、清潔
●気室の高さが6mm以内
●卵白が透き通り、ゼラチン質がしっかりしているもの
●卵の片側に光を当て、内部を透かして観察する。見にくかった卵黄の陰が見えるようになる、
また回転させても黄身が真ん中にあること
●無精卵
●異臭がしない |
"Güteklasse A + EXTRA"
●上記の条件を満たし更に、気室は4mm以内。
●採卵から7日~9日以内にパッキングされたもの
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バイエルン州環境健康消費者保護省 (独語)より
卵ケースのふたの上には、Mindestenshaltbar(賞味期限)と、
+5度~+8度以下で保存期間を開始する期日が記載されています。
ドイツの卵賞味期限についてはこちら
ケース内側ふた裏には、コードの解説が載っています。
WHO(世界保健機構)は平成5年にFood safety measures for eggs and food containing eggs
を公表して、卵の衛生的な取扱いに関して、食品工場、外食産業、集団給食施設、食品の取扱従事者、消費者に以下の内容を骨子とする勧告を行っています。
① |
食品工場等はサルモネラを殺菌する製造や調理過程を経ない食品に対しては、安全性を確保するとともに、相互汚染を防止するため、殺菌した卵の使用を検討すべきである。
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② |
食品工場等は殻付き卵の輸送、配達および貯蔵は10℃以下で行うべきである。
また、冷蔵が現実的でない場合には、卵生産農家、問屋および小売店は出来る限り新鮮な卵を供給すべきである。
その場合、消費期限およびまたは産卵日表示について検討し、適切な取扱いや保存に関する情報も提供すべきである。
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③ |
食品取扱い者は安全確保のための処理がなされていない卵の使用にあたっては、すべての部分が70℃に達するまで加熱すべきである。
この勧告は高齢者、乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人等、サルモネラの攻撃を受けやすい人たちにとって特に重要である。 |
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